2008年1月31日木曜日

ガソリン税25円の行方

先日、土建屋が多すぎると題して揮発油税の暫定税率継続は“反対”と云ったのですが、最近チョット気が変わり始めているのです。
今25円安くなれば確かに嬉しいのですが何となくもっと重要なことがありそうだと思い始めたのです。
1回の給油で1000円くらい安くなるのですかこれは大変な金額です。
無駄な道路を造るのは絶対反対であることは代わりありません。東京の大渋滞をよそにほとんど車も人も通らない立派な道路が地方の町にどんどん出来るのは無駄と云わざるを得ません。さらに道路族の住宅などに使われるのは言語道断です。

ところでなぜこんなにガソリンが高くなったのでしょう。経済の不安定要素から投機の金がガソリンに向けられている。お金持ちがさらに儲けるためには高くなりそうなガソリンを買おうと云う心理から異常に高くなったと云われていますが落ち着けば安くなるのでしょうか?少しは安くなると思いますが昔のように安くなることはないでしょう。石油資源の底が見え始めているからです。日本など石油のない国はいずれもっともっと高くなっても買わずにはいられなくなるでしょう。
バイオ燃料の話も高値安定の今はあまり聞かれません。試しに使ってみようと思いましたが売ってるところが見あたりません。忘れっぽい日本の不思議な現象です。

今暫定税額分を値下げしても近い将来石油価格の上昇からこの差額は帳消しになることが予想できます。
また、値下げによりバイオ燃料の開発機運が下がるような気がします。
もしこの暫定税額分をバイオ燃料開発に向けたら石油消費を減らしガソリンの値上げを抑制できると思うのです。
ブラジルでは安いバイオ燃料をガソリンに50%も混ぜていると云われます。
「そんなに混ぜるとエンジンに悪影響があるんだけど」
確かにそんな話も聞きます。でもブラジルで走ってる車どこで造った車でしょうか。
自動車業界は大きな声では言いませんが日本の車もあるはずです。そうだとすれば掛け声をかけて進むべきでしょう。
バイオ燃料は食料になる素材ではなく食べられない植物、廃材、雑草などから造れる可能性を持っているのです
そうすれば、高い石油を売りつけようとする産油国に、「日本には安いバイオ燃料があるから要らないよ」と云ってやれるでしょう。
こう考えるとき無駄な道路造りは止めてバイオ燃料を開発する基金にしたら如何でしょう。こんな事は高名な政治家の皆さん気がつかないはずはないと思うのですが。
年度末が近づきまだ十分使える道路が掘り返され無駄な修理が行われています。予算が余ったときそれを消化するには道路工事が一番やりやすいとある行政官から聞いたことを思い出しました。
もういい加減に献金を当てにする政治は止めて貰いたい!こっちが先か!