2012年10月7日日曜日

ディスクグラインダの楽しみかた 5

前回のはあまりにもお粗末なので、やめたと云いながらこんなモノを作ってみました。
しかしコレは工作物に対して刃が斜め後ろから当たりますので跳ねられる危険が大きくなります。それだけ危険度が増します。
もうひとつ、大きな欠陥があります。
ベースを大きくすれば大きなモノを加工できそうですが刃の出が少ないので厚物は切れません。
やはりプリント基板などの薄板専用です。
まずベースの板を加工する為に補助ハンドル取り付け金具にベース仮止め用のビスを用意します。
この位置に穴あけしたベース板を用意します。


ノコ刃の逃げを見てベース板を仮止め。
刃を回転させ板を静かに降ろして切れ目を入れます。危険な作業です。
こうなれば完成。
ノコ刃の溝に対してベースのエッジが平行、直角、になるように修正します。

板は2ヶ所しか止まっていません。
安全の為砥石カバーの止めネジを利用して台を付けます。
この棒は先端に窪みを付けビスの頭に乗ってるだけです。
コレでベースが安定します。
★後で気が付いたのですがこの作業は必要ないコトが解りました。

工作物の送り金具を作ります。
先端の金具(タマゴラグを使いました)がキモです。下に下がらなければよいのです。
ベースは皿ビスで固定します。
ノコ刃とベースのエッジが平行になるのを確認します。
送り金具をベースに載せて滑らかに動くように丁寧に合わせます。
★実際の使用では送り金具を切らないように!!

★チョット一工夫
ベースを安定させる為に砥石カバーの角度を変えてベースに軽く当たるようにします。
コレで怪しげな台を作る必要はありません。


この工作は禁断とも云えるモノです。
使い方の応用と云えば聞こえがよいですが怪我でもすれば一転 『間違った使い方』 となります。
小型のテーブルソーをお求めになるか、自作なら前回も紹介しましたが 『テーブルソー・ジゲム君』  の出番でしょう。
http://park15.wakwak.com/~ja1cvf/diy/jigemu/jigemu.html

電動工具は使い方次第で面白いことが出来ます。でも、危険を伴いますので間違った使い方はしないようにしましょう。
今回はひとつのアイディアとして紹介しましたが安易にマネしないようにお願いします。そのために作り方の詳細は記載しません。
この様な組み替え式工具は実際に使ってみると、組み替えが意外に面倒です。高度な組み替え工具は使いにくくお蔵入りになります。
今回は組み替えが簡単なように2本のビスだけでセットできます。位置合わせも簡単です。
しかしお勧めしません。アイディアとしてヒントを つぶやいただけ とご理解下さい。

2012年10月2日火曜日

ディスクグラインダの楽しみかた 4


今回は補助ハンドル取り付け穴を利用したジグを紹介するつもりでした。
でも重大な欠陥があったので違うモノを紹介します。

グラインダで云えば刃物台と呼ばれるようなモノですがそれの簡易版です。
前回もお話ししたように危険な部分もありますので要注意です。
モータの回転数は2~3000回転に落とします。
高速のままでは危険すぎます。砥石の場合は砥石に合った回転数が必要です。


刃物台といっても一般グラインダのようには使いません。プリント基板やアルミ板など小さいモノを切断する為に使います。
そのために敢えてノコ刃を付けてみました。切断砥石でも良いのですが切り口が綺麗になります。
作業によって切断砥石、研磨砥石、多羽ねディスクなどを選びます。

砥石カバーの右隅にジグ取り付け用の穴を2ヶ所あけます。4mmのタップ立てとします。
*写真をクリックすると大きくなります。


ジグに必要な金具はアルミの端切れアングルで作ります。
砥石カバー側に付ける小さい金具は強度不足を感じます。鉄アングルの方がよいでしょう。
 また砥石カバー側のネジ位置はピッタリ合うように作らないと組み立てが面倒になります。
中古の端切れ材なので傷や不要な穴があります。
ふたつの金具を皿ネジで固定します。ネジの頭が出っ張ると使いにくいので注意しましょう。
この部分はいつも固定したままにします。
不要なときは砥石カバーの部分で外します。ネジ位置が正確なら位置合わせで苦労することはありません。



刃物台の高さはノコ刃の中心になるようにします。
砥石カバーとの位置関係で取り付け位置が制限されるときがありますが、高すぎると加工品がハネられ危険です。下過ぎても危険度は同じです。
回転方向は手前に上から下です。
ノコ刃の上カバーがないので何か工夫すると良いでしょう。
ここまでやってみると、砥石カバーにL型のカネ折れなどを付けるだけで充分と思います。
この様な多目的化をするとジグの脱着は意外に面倒なモノです。とくに正確な位置合わせを必要とする場合はなおさらのことです。
このジグは2本のネジで脱着するだけで大ざっぱな位置合わせで済みます。

保持ハンドル固定金具を使うと大きな薄板を切断できるようなジグを作れますが刃物の位置関係が悪いのでこれ以上はのぞまないことにします。
無理は禁物、怪我の元です。
 少し大きな工作には以前作った『テーブルソージゲム君』の出番でしょう。
 http://park15.wakwak.com/~ja1cvf/diy/jigemu/jigemu.html
参考にして下さい。