2013年2月25日月曜日

メータがおかしいテスターの修理

テスターをいただきました。
電圧を測っても、抵抗を測っても針が真ん中あたりで引っかかってしまいます。何回かやってるうちにここまでズレてきました。
これより低い位置では正常な値を示していますから回路は正常に働いているのでしょう。
針が止まる位置がずれたと云うことはどこかにゴミが詰まっていると思います。
一番怪しいのは針の軸受付近。
このメータはトートバンド(張吊り線)式と呼ばれる軸受摩擦のない方式です。

中は暗くて見えません。裏側の防塵シールを剥がし光を取り込みました。
内部が明るくなって、コイルの内側、左下、7時付近に針金状のゴミを見つけました。
磁石に吸付いていますので厄介です。
磁性材でないセラミックピンセットがあればよいのですがあいにく持ち合わせません。普通のピンセットでは強力な磁力にピンセット自身が吸い寄せられ自由がききません。
楊枝の先に粘着テープを張り付けそれに吸着させてゴミを取り除くことに成功しました。
ゴミはどこから入ったのでしょう。
メータカバーを外すときに気が付かなかったのですが、ゼロ点調整ビスが付いていませんでした。
メータをぶつけるなど何らかの衝撃でビスの部分が壊れたのでしょう。
運よくそのほかにはダメージがありません。
いろいろ考えた末、丸いシールを張ってしまうことにしました。
考えようによっては『気休め』と云われそうですが防塵効果は問題なく、メータ調整の時には剥がして、また貼りなおせばよく簡便な割には効果ありです。
グリーンのシールが防塵のしるしです。

全体に動作確認し完成となりました。