2009年9月29日火曜日

秋葉原ジャンク屋事情 最終回

ジャンク屋で買い物その3のはずが、 話が広がってタイトルが相応しくないような気がしたのでタイトルを変えました。
移り気なのは私の本性で致し方ありません。

さらに大きな動きが現れたのは20年程前からでしょうか。年代は定かではありません。
老舗の大型店に倒産の渦が巻き起こりました。戦前からあった秋葉原の主のような店が何店も倒産したのです。それは家電品の卸屋さんだけでなく私にも関係が深いジャンク屋が成り上がった大型店も含まれています。(バブル崩壊に時代です)
そして秋葉原に台頭し始めたのが大型店の跡地に出来たパチンコ屋、ゲームセンタ、飲食店です。
電気街が歓楽街に変わり始めたのです。
駅前の広大な敷地にあった青果市場の移転も影響しています。
高層ビルになり綺麗になりましたが私にはしっくりしません。
そんな社会情勢の変化の中でもっと大きな引き金となったのは東京圏に工場が無くなったからであると思います。どっちが先なのか?生産拠点の地方移転、海外移転の影響も大きいです。
これらは全く同時に起こった訳ではないのです。多少のズレはあってもお互いに影響し合っていたことには間違いありません。

電気街の売り物も家電品主体の時は店の名前もOO無線、OOテレビ、OO電気 ラジオセンタ、ラジオガーデン、ラジオデパート、でしたがOOコンピュータやOOソフト、に変わりゲームセンタ、パチンコ屋に変わったのであります。『オタクの殿堂』などと気持ちの悪い冠称まで付く始末です。
チョイ悪親父なんて呼ばれて喜んでるオッさんには来て貰いたくない!
つい最近まで電気街には私の知る限り喫茶店は2件しかなかった。そのうち1件は万世湯(銭湯)とともに激動の時期に消え去った。
老舗の『炭火珈琲古炉奈』は今なお健在・イヤ待てよ・・・・そうです。6月に閉店したという噂がある。実はまだ確認してません。3ヶ月以上経ってるのに・その間何回も秋葉原へ行ってるのに。
ジャyンク屋は無線機等の解体部品から半導体部品そしてコンピュウタ部品へと変化していきました。
解体無線機に入ってる部品を有り難がって使う、そんな時代はとうに過ぎた。

裏通りのジャンク屋街は北へ延びDOS/V通りなどの別称も生まれ始めました。
いつの間にか店から聞こえる音が中国系の音楽となり中国語が飛び交うようになっています。
久しく行ってない上海の電気街に入り込んだような気にもなる。
(上海の電気街も綺麗になったと聞いてます)
殆どの店が不良品は交換する。ダマシ合やバカシ合いはしない。
売り物も変わっています。ジャンクではない? デモノかバッタ品か?
つまり、正規品では無さそうだけれどチャント使えるもの・だから不良交換するのか。主にコンピュウタの部品、その中に紛れ込んで日用品有り、家庭用品有り、食料品有り、何でも有りの不思議な店が雨後の竹の子のように現れてきた。
それがまた結構楽しいのである。とにかく安いのである。
しかし値段相応。すぐに壊れる。
郵便物重さを量るために0.1gを読める電子ハカリを買った。1000円チョットです。
家に持ち帰るとどうも調子が悪い。店に電話したら「取り替えます」と気持ちよい返事。今度は店頭で検査してOK。しかし持ち帰って使い始めるとまたまたおかしい。また交換も面倒だし電車賃もバカになりません。自分で直して使ってます。
安物買いの何とやら。
数日前、USBハブを買ってきました。
外部hddを使うためにバスパワーとACアダプタ両方で使えるものです。
バスパワーでhddは使えました。他に何かを繋ぐと容量不足で具合が悪い。
そんなシーンのために、早速ACアダプタを接続。アクセスランプがチカチカ雲行きが怪しい。
ACアダプタを外せばOK。
これまた不良品を掴んでしまった。店に持って行っても良いのですが、メーカに電話すると「着払いで送って下さい。交換します」と云うことなので早速送り返したのです。
その時カミさんが「コレ、ハカリ買ったのと同じ店じゃない」
なるほど領収書を見れば同じ系列店だ。でも店が悪いのではない。
最近の秋葉原は売ってるモノ、どういうルートか解りません。
先ほどの話のように不良品は交換するので安心とも云えますが。
しかし、交換するこちらが面倒になる。だからそのまま、そんなモノが多くなってる。
800円程で買った件のハブ、送料もメーカで負担すると云うんですが往復の送料いくら掛かるのか。
「ダメなのテキトウに処分して下さい。新しいの送ります」と云ってしまった方が安く付くと思うのですが。
それを云ってはお終いですね。
800円で売っていくら儲かるのか?交換して損した分はどうやって取り戻すのか、人ごとながら気になる話です。

世界の秋葉原電気街、末永く栄えて欲しい。私の楽しい散歩道、騙し騙され、遊び遊ばされ、何時までも楽しい町であって欲しい。
怪しげな店も気になるし、事件も多くなってるのが気になるけど秋葉原は楽しい。
カビ臭いニスの香りが無くなって中国の音楽に席捲されてるのがチョット気になる。


2009年9月28日月曜日

ジャンク屋で買い物 その2

駆け引きとバカシ合いの楽しいジャンク屋は次第に消滅しました。
場末の町(電気・電子部品に関して東京の場合秋葉原以外は場末だ)にいくらかは残ったのですが次第に消えて行きました。
新しいスタイルのジャンク屋が現れたのです。
くだんの店は、小物部品を得意としていたのですが、部品の規格表を付けたり使い方の説明を付けたりして売り出したのです。
部品はチャント袋に入れ、綺麗なジャンク屋が秋葉原に現れたのです。
最初の頃は「格好いい商売しても行き詰まる」とも云われてました。
今でこそインターネットで調べれば部品の規格や使い方は一目瞭然。しかし当時は高いお金を出して規格表を買うしか方法がありません。
規格表を売るのを得意とした出版社もあったのです。そんな時代背景が応援したとも云えます。
古びたアパートの一角で、通路や路地をゴミだらけにして商売をやってたこの店。
解体部品が中心のジャンク屋路線を、少し修整した小物部品が得意で気の利いた半導体を多く扱っていました。半導体部品には簡単な規格表と使い方が必ず付いて来たのです。
アマチュアの“電子技術者”には解りにくかった新しいジャンルの半導体、説明付きで大いに助かったのです。
真空管と違い、すぐに壊れる半導体は多くのアマチュア電子技術者には扱いにくかったのです。使い方が解れば時代の波に乗りたい好事家には渡りに船と大人気です。
秋葉原の中心街?に出した店はあっという間に大繁盛です。
電子技術に詳しい学生をアルバイトに使い怪しげなキットを売り出したのであります。
ジャンクの組み合わせですから値段も安い!
それらはかなりレベルも高く組み上げられない人も多かったのですが刺激的でした。
誰でも作れるはずのキットです。
しかし、「誰でも出来ると思うなOOのキット」の陰口をたたかれながら、OOのキットをうまく作れるようになれば一人前と云われるほどにその人気は天井知らずでした。
ジャンク屋がベンツに乗っている(多分今でも)と知る人ぞ知る有名な話し。
OOキットのジャンク屋はいつの間にか正規の部品屋と思う人も多くなっています。
もっとも、秋葉原の部品屋の殆どは正規品とジャンク品をうまい具合に混ぜて売ってるようですが。
この店の流儀を真似した店、独自の販売方式を開発した店、ジャンク屋とは見えないバッタ品を売る店(ジャンクとバッタは違うのか???)いろいろ現れてその多くは気がついたら消滅しています。
昔ながらのジャンク屋は何軒かは残っていますが売ってるモノが大きく変わっています。

ジャンク屋で買い物

買い物と云っても私が老舗デパートへ行く姿は似つかわしくない。
やはり秋葉原・それもジャンク屋です。
中学生が新品のコンピュウタなどを重そうに提げて通る間を縫って道路にはみ出して無造作に置かれた段ボールの中を覗きながら、あっちで引っかかり、こっちで引っかって、歩き回っているのであります。
誰が見ても格好いい姿には見えません。
それを知ってか知らずか(知らない訳はない)カミさんは決して私と一緒に秋葉原へは来ない。
50年以上も秋葉原を歩いていると知らなくて良いことまで知っている。
あの店は“3人姉妹でやってる”とか、“あそこの嫁さんはOO電気の嫁さんと姉妹”とか、“あそこのおばちゃんは・・・・
女性が少ない秋葉原なのにどうしても話題はは女性に偏る。

それはさておき、ジャンク屋も変わりました。
ジャンク屋と云えば、店の親父がその商品の値打ちをどれだけ知っているかであります。
ジャンク屋の商品は基本的にゴミです。その中から価値ある逸品を探すのが楽しみなんです。
親父さんが何も知らなければ、その値段は殆どが屑鉄同然です。電気物はキッチリ分別しなければ捨てるもままなりません。
価値があったであろう逸品がバラバラになって屑鉄になってしまったときのショックはホントに大きいモノです。
目利きの親父はバラシ具合を心得て数倍も高値で売り抜けるのです。
どんなに良い品を見つけても「このゴミ、部品取りにするから、いくらになる」「安くして」と追い打ちを掛ける。
決して欲しそうな顔をしない。
そこで、親父さんが「こいつは邪魔だ」と思えばこっちの勝ち!喜び勇んで家路がたのしい。
しかし、落とし穴もある。肝心な部分がすっかり外されているのであります。ゴミを掴まされて親父の勝ち!
買った以上文句は言えない。それが暗黙の決まりだ。逆もある。たまには「この間はアンタにやられたよ!」と悔しさいっぱいの言葉を掛けられることもあるがそんな時は「あ!そう!」とさり気なく交わす。
そのうち仲良くなって使い方を教えたり、サンプルを貰ってテストをしたり・・・
ギブアンドテイクで結構楽しかった!

2009年9月22日火曜日

高いなあ!

最近、ヤフオクは不調です。
コレクションとして奇妙奇天烈なモノを探すには最高のサイトなんですけど、最近は高値に推移して私は落札できません。
相場が高すぎるのか、私が安値を追いすぎるのか。
海外のオークションサイトE-bayの相場からすると5~10倍の高値で落ちているんです。
それならE-bayにすれば!
ソウなんですが、E-bayの場合アメリカ中心なので送料が高いのです。
世の中うまく行きません。
ところでコレクションって何ですか?
水晶振動子です。こんなモンなんですが。

2009年9月4日金曜日

消磁器

消磁器というのは何らかの理由で磁化されてしまったモノから磁気を取り除くモノです。
この所、度々話題に登るフライス・X-1大改造の結果モータからの漏洩磁束も無くなり快適に使えるようになったのですが気がつけばドライバやピンセットなどがいつの間にか磁化されているのです。
この磁気を取り除くために“消磁器”が欲しくなりました。
コレは原理的には難しいモノではありません。しかし、イザ作ろうと思うとなかなか適当な部品はないものです。

先日、失礼とは思いながら突然に友人宅を訪問しました。
その時、彼の机の上にあった小型のトランスが「コレ消磁器に良いんじゃない」と私に話しかけてるようでした。
私が口にするより早く「コレ何かに使えるかなあ、持って行かない」と彼が云うではありませんか。
「何でも欲しがるOOちゃん」なんて云う言葉もあります。変に遠慮して「要らないよ」といったんは断ったのですが・コレは私の悪い癖・素直でなければいけません。
結局、そのトランスの形、端子電圧や容量、に惚れ込んで「アレ貰っていく」と手に掴んでいました。

消磁器・予備実験ではうまく行ってます。近日中に完成する予定です。

2009年9月1日火曜日

3年目のシビック・ハイブリッド

早いもので我がシビック・ハイブリッドが3年間48000キロを走破しました。その間の平均燃費は19.2km位です。
ガソリンスタンドに行く回数がめっきり減りました。
カタログ値の28.5kmとは比べようもありませんが、まあこんなモンかなと思っています。
例によってディーラさんは乗り換えの話など云ってましたが今回は車検をとって乗り続けます。
その時の話し。
「動力用のバッテリは元気ですか?」
「全く問題ありません。万一の場合もコレは5年保証ですから。」
同類のPOOというクルマは過去に於いてバッテリの耐久性の問題で噂がありましたので私も気になっていたのですがまだまだ使えるようです。
それと気になる12Vのバッテリも問題ないとのこと。
まだ余裕があるタイヤでしたがあと2年は厳しいのでこちらは交換しました。
嬉しかったのは今回も重量税は免税!
2年後には乗り換えを考えたい。体調次第・健康管理を心がけねばならないです。

バッテリ・考察
12Vバッテリ:大電流消費はヘッドライトだけスタータに使用しないので過負荷状態にならないらしい。
お陰様で長持ちだ!
動力用バッテリ:ニッケル水素160?V。多数直列なのでどれかダメになるだろうと予想していたのですが大丈夫らしい。ディーラさんはOKと云ってましたが容量の低下は進んでいるように感じます。
エアコン使用中渋滞すると、バッテリ残量が低下しバッテリ充電のためアイドリングストップが働かなくなります。当然燃費は悪くなるようです。
このクルマはPOOと違ってモータだけで走ることがないのでバッテリに対する負荷は軽いようです。
モータだけで走らないと云うことは貯めておくのも少なくて良い、始動時にもモータを使わなくて済むから長時間ためておく必要もない。古いバッテリの特徴?自己放電が多い。そんな欠点も表面に出にくい。
そのためにバッテリも小さい。
急速充電と大電流放電が得意なニッケル水素電池は向いてるのかも知れない。
交換のときも安いと云ってるのだが、実際にはどうなんでしょう。
5年間は交換しなくて済みそう。気にすること無さそうです。
大甘な評価をしたのですがコレを裏切らないコトを期待してます。
世の中はリチュウムイオン電池に目が向いてるようだが発火事故は大丈夫なのか?気になるところです。
後継車・インサイト
車検のときインサイトに乗り換えは如何ですかと云われた。そのまま乗ることにしたのですがインサイトはさらに合理化が進み同じ1300のエンジンでも動力用バッテリはさらに小さいらしい。
バッテリの寿命や交換時のコストが気になる私ですが、それを聞く人は殆ど居ないと云う。
バッテリ交換の費用が安いことも売りにして良いと思うのだが。
インサイトガンバレ!シビックガンバレ!あまり宣伝しないのが気になる。