2012年1月30日月曜日

AMラジオが聞こえない。

先日ある人から電話をいただきました。
ラジオが調子悪いので買い換えたら此また良く聞こえないと云うのです。
『何とかならないか』というのです。
聞こえないのはラジオのせいでは無いようです。
都内、それも渋谷区でNHKは何とか、TBSは殆ど聞こえないと云うのです。
地方ではAMラジオが聞こえないというのは良くあります。時間帯によって聞こえたり聞こえなかったり、これは電波の性質上仕方のない場合もあります。
渋谷区はTBSの送信所から20kmほどしか離れていないと思います。あまり遠くでないのに聞こえない。
実は渋谷区、とても坂が多いところです。その家は北側が高くなっており送信所はその影になるのです。
木造の2階屋で窓際にラジオはありました。ミニコンポスタイルのラジオです。
電波の様子を調べる為携帯ラジオを持って行きました。部屋の中を歩いてみると確かに良く聞こえない場所があります。設置状況はとても悪いのですが写真のようなアンテナが付けてありました。
ラジオの信号は弱いのに他の電子機器が発生源と思われるノイズは非常に大きいのです。アンテナもどき?を色々回して位置を変えても良い結果は得られません。
念のため東京タワーから送信されているFM波は良好でした。(別に小さなワイヤーアンテナが付いていました)
今回は特定の局が聞こえないのではなく人工雑音が大きい割に全体に電波が弱いので軒下にアンテナ線を張ることで解決しました。
本来、人工雑音が大きければアンテナは建物の上に出すべきですが建物の美観やメンテナンスのことを考え目立たないように仕上げました。

2012年1月21日土曜日

ケンウッド TS-850SAT 修理完了

昨年修理に出したTS-850SATの修理が完了しました。
古い機種なのでTS-850Sと思っていた型番も間違っていました。
修理に出してそろそろ2ヶ月になろうというモノですが、故障の原因が解らなかったせいか時間が掛かったのは仕方がないでしょう。
予想通りアンテナチューナの不具合でしたが、既に部品はなく機構部分を分解し再組み立てをしたらしい。
お陰で派生的に起こった出力の不安定さも解消。総合的な調整もしてくれたようで心なしか良い音に聞こえます。
これでまた暫く使えるでしょう。

それにしてもケンウッドの担当者に感謝したいです。2ヶ月近くも時々発生する異音、出力不安定につき合って原因究明していただいたのですから。

最近は殆どのメーカが 『部品がありません、修理不能です』 と云う時代。
修理に対する対応が変わってきたのはPL法制定以後??
日本のメーカはどこか間違っていると思うのです。
製造物に対して末永く安心して使えるための法律が、これによってメーカが無過失責任を問われる可能性が高くなったために 『所定期間が過ぎたモノは使わないようにさせる』 こういう逆の意識が働いている。
日本人の、モノを大切にする美徳が裏切られ、 『修理するより買った方が良いよ(安いよ)』 『そんなモノ捨てて新しいの買ったら』 と云う自己保身(自社保身)の間違った思想を植え付けようとしてるのでしょう。

つきっきりに修理した訳でもないと思いますが、ユーザのために大変な作業ありがとうございました。
次回も安心して使えるケンウッドの無線機を選ぶことになるでしょう。

(1月21日一部加筆)

2012年1月3日火曜日

ハイドロハイター コネクタのお掃除

SPEEDIPでコネクタのお掃除を紹介しました。
http://ja1cvf.blogspot.com/2011/12/speedip.html
これは、お掃除と云っても洗剤で洗うのとはチョット意味合いが違います。
化学的に表面の硫化物を取り去ります。
そして、銀製品(銀メッキ)専用と云うことを言い忘れました。他の金属では悪影響がある場合があります。
SPEEDIPの主成分はチオ尿素、お値段もそれなりで大きな部品の洗浄には私の購入したモノは力不足。
何か同様の効果があるモノはないか?
Ronchan Papa さんにヒントを頂き 『ハイドロハイター』 を買ってみました。150g(粉末)入り\198でした。
使用方法は多少違いますがコストは安くなるでしょう。

サンプルはこのコネクタです。
指定濃度より濃いめ*の洗浄液を作って早速ドボン!
ここで一つ問題発生。
指定された40℃の溶液で30分から2時間・これを維持する方法がありません。
コーヒーウオーマなどで暖めながらやるのがよいと思いますが、食料品器具との混用は気になるところです。
それでも何とか1時間経過で取り上げました。
洗浄液は真っ黒で随分汚れが落ちた感じです。歯ブラシで軽く磨いて良く水洗い。
如何でしょう。同じ物を同じ場所に置きました。確かに落ちているのですが、不満足です。

仕方がないのでSPEEDIPのお出ましです。
こちらは常温で10秒程度・すぐに取り出し歯ブラシで磨いて水洗い。
ハッキリとその差が解ります。軍配はSPEEDIPに!

ハイドロハイターの敗因は!
ハイドロハイターの主な用途は繊維品や家庭用品の汚れ落とし、還元漂白剤です。主成分は二酸化チオ尿素。SPEEDIPはチオ尿素、他に添加物もあります。
成分の違いがどのように影響するかは化学に疎い私には解りません。
においは明らかに弱いです。
使用対象から判断すると濃度はかなり薄いと思われます。そんな気がしましたので“チョット濃いめ”にしたところなかなか解けません。
保温用具がなかったので作業温度は急速に下がってしまいました。これも失敗の大きな原因と思われます。
汚れの落ち具合を見ながらさらに考えてみました。
・傷のないコネクタ内部は意外に綺麗。汚れの酷いロ-レット加工部分は綺麗にならない。
・この薬品に期待してることは硫化銀皮膜を取ること。一般汚れを中性洗剤による前処理で落としておく。
・液温を維持する・コーヒーウオーマなど使用。
・深い傷(地金が出ている)部分は黒くなっていた。酷く痛んだモノはあきらめましょう。
・薬品の残渣が残らないように後処理としてお湯で良く洗います。
こんなコトを注意すれば効果ありの結果が得られることと思います。
絶縁物に対する影響は解りません。
(結果はあくまでも自己責任で)

*化学の世界ではチョウド良いのが一番良くて濃いめは危険が潜むといわれます。


2012年1月1日日曜日

日食用遮光グラス

新年おめでとうございます。
気の早い話で恐縮ですが今年は5月21日に日食があります。
それも金環食です。太平洋側のかなり広い地域で見ることができます。
なぜこんなに早く日食の話をするのか不思議に思う方も居られるでしょう。
実は前回の時遮光グラスが間に合わなかったのです。
日食を見る時太陽の光を弱くする遮光グラスが必要なのは殆どの方はご存じと思います。
前回はのんびりしていたので何処へ行っても売り切れでした。それで早めの準備をお勧めしようという訳です。

皆さん良くやる危ない方法は下敷き利用、ガラスに煤を塗る、感光済みの真っ黒なフイルムを使う、などなど。
私も実はその経験ありです。
あんまり熱中すると夜になって目が痛くなったり大変なことになります。
先に挙げた代用品は可視光線は遮光できるのですが紫外線や赤外線などは素通しに近い場合があります。紫外線や赤外線で眼が焼けると後遺症が残ることもあります。
日食観察には自分では気がつかない紫外線、赤外線の遮蔽ができるフィルタが必要なのです。

市販品の日食メガネなどと呼ばれるモノを使うのが簡単です。高いモノではありません。1000円以下でしょう。
粗悪品もあるようで遮光度の表示がある物を買いましょう。
これは 『遮光度#13』 でした。
日食の間際には値上がりしたり売り切れになるコトもあります。
それで 『早めの準備』 をお勧めする訳です。

もし売り切れならどうしましょう。
そんなときはホームセンタの溶接機器売り場に行きます。
溶接用遮光面というのがあります。でもそんなの買ってしまったら後で困ります。
そのお面に使う交換用の遮光グラスがあります。
一枚2~300円です。
このガラス(プラスティックもある)は紫外線赤外線もチャント遮光します。
段ボールの空き箱に穴をあけて遮光グラスを貼り付けましょう。
ガラスだけでも良いのですがこの様にボール紙で囲いを付けると脇から光が入らずとても見やすくなります。
遮光グラスは#13~15位が良いでしょう。
適当なのがない時は2枚重ねても良いです。
たとえば5+11=16ですが-1で15と考えて良いようです。

気の早い話題ですが準備万端整えて当日の天気が快晴であるようにお祈りしましょう。