2010年5月25日火曜日

高電圧発生器

バリコンの耐圧を測るために5kV~8kVの高電圧発生装置が欲しくなりました。
とは云っても怖さがつきまといますのでなるべく容量が小さく簡単なものを考えてみました。もちろんトランスでACを昇圧してなんて云うことはしないことにします。
最初に考えたのは使い捨てカメラのストロボ回路の改造です。コンバータで発生した数百Vの電圧をダイオードとコンデンサを使って積み上げていく。電力的にも良さそうな気がします。
その他に何かよい方法はないかとnetを検索していたらマイナスイオン発生器と云うものが引っかかりました。
マイナスイオンと云う言葉はチョット気になりますがこれには触れないことにします。
このマイナスイオン発生器についている高圧発生回路が使えそうな気がしました。
圧電トランスなるもので12vから一気に5kvくらいの電圧が出るらしい。
圧電トランスというのもよく解らないのですが500円ほどでジャンク品が手に入りました。
電源を繋ぎ高圧側の線をグランドに対し5mmくらいのギャップで放電が確認できます。
もっと近づけると保護回路が働き放電が停止します。
さて目的のバリコン耐圧試験に使えるか?
出力電圧は何Vか?
テスタ用の高圧プローブで測れるか・・・どうもうまく行きません。
類似品のデータでは数マイクロAで保護回路が働くらしい。プローブのインピーダンスから考えると保護回路が働いてしまうようです。
静電電圧計なんてあるはずもない。何かよい方法はないものか???
放電開始のギャップを測定しカタログデータと比較するしかない。
とは云ってもジャンク品の悲しさデータすら手に入らない。類似品は12v入力で5.5kV無負荷(10GΩ)とある。1000MΩのプローブでは測れないのも当然。
アマチュア的にギャップの距離で電圧を推定しよう。
電源電圧を変えると出力電圧も変わるようです。
8v~15vくらいまでが動作範囲のようです。類似品のカタログ値は12v±10%。
8kvくらいまで出力を上げられれば良いのですが。怖さ知らずのアマチュアの実験、電源電圧をもう少し上げてみよう。
目的が耐圧試験なので絶縁が保たれなくなったときの電圧を知るにはどうしよう。
数マイクロしか電流は流れないので直列にネオン管を入れてみた。どうやら放電開始が解った。しかし、よく見るとその光は部屋を暗くしないとよく解りません。
同じ電圧で何回かやってみるととても放電開始電圧を知るレベルではありません。
放電開始に気がつかずギャップを狭くしすぎると保護回路が働き動作停止をします。
12vの電源を見ていたらギャップを狭くしていくと電流が低下する。ネオン管は光って無いようだが。部屋を暗くしたらほんのわずか光っている。
これだ! 電源側(12v)の電流を監視すれば放電開始が解る。
どうやら先が見えてきました。
電源電圧と放電開始電極間隙の関係をグラフすることができれば電源電圧と出力電圧の関係が解るはず!
12V定格のところに18Vも掛けて圧電トランスが壊れないことを祈るのみ!!
感電しないように気をつけよう。

0 件のコメント: