雪の少ない土地柄、木造でもスッキリした感じに作ったつもりです。
いまでも活躍している・10年前に作った駐車場 |
http://park15.wakwak.com/~ja1cvf/diy/loof/loof.html
こちらも参考にご一読ください。
車の出入りを妨げないようにせり出しのつり屋根が特徴です。雪が少ないと云いっても全く降らないわけではありません。それでも10年間何事も無くその機能を発揮してくれました。
ところが今年 2014年 2月、関東の記録的大雪にはつぶれることを覚悟する状況になってしまいました。
それでも何とか耐えて実害は発生しませんでした。ご近所には気の毒な方も多数おられます。
積雪量は約20㎝、この程度では自信もって?耐えていたのですが、雪が終わるころ雨に変わりシッカリと水分を含んで急激に重くなったのです。
柱はたわむこともなく充分に機能していたのですが、屋根の中央部はおよそ30mmも下がっていました。限界を超えている状態です。
弱そうに見える吊り屋根部分は全く問題ありませんでした。
此の屋根の強度試験は 『梁にぶら下がってたわみ具合を見る』 と云ういい加減なものですが、それでも10年は耐えることが出来ました。
今回の大雪では梁のたわみが目視でハッキリわかるレベルでした。
この駐車場の屋根にはもう一つの欠点が有ります。
見た目も多少気にして作った屋根枠が災いして、雪下ろしができない構造です。雪国の方には想像できないかもしれませんが雪がやんで一日たてば殆ど溶けてしまうのが通例です。
その油断が今回の騒動になったのです…雪下ろしが出来ればそれほど心配なかったのですが。
あと10年持たせるには
◎ 梁の強度不足を補うために2X4材の梁を2枚張りにする。上下2段の梁組は大変なので単純な横張り合わせです。
◎ つり屋根の全体を支える屋根枠強度を維持するために簡便なツッカエ棒を設置する。
◎ その他締結部分の強度確認。木材の歪みが随所に見られました。
これらを確認していましたらとんでもない所に異常が現れていました。
基礎に異常が →→→ |
拡大・ブロックに亀裂が |
柱の基礎近くのブロック塀に亀裂が入っています。この柱は吊り屋根先端の荷重が変換されてこの基礎部分で柱に対し引き抜きの力が働きます。
柱が抜けると入口部分の屋根が崩落することになります。
冷静に考えれば柱付近に降った雪の重力荷重と吊り屋根部分の引き抜き荷重はベクトルが逆で差引出来ますから大きな荷重にはなりません。
隣地との境界にあるブロックには亀裂や傾斜異常は見られず手前の2段積み部分のみの狂いと判断し、ブロックの傾斜や塀の裏側にある屋根柱の基礎との兼ね合いには亀裂や歪みも無いので改修の必要は無いと判断しました。
今回の変更で入口付近にツッカエ棒を立てるコトにしたのは、このことを踏まえての結論ですが全荷重に対して柱強度の補強にも留意した結果です。問題ないと思いいますが気になります。
体力も低下してきましたので無理すると屋根は治っても自分が壊れますのでのんびり作業しています。
この辺りは1X4と2X4の張り合わせです。部分的に2X4と2X4の張り合わせにしたところが有ります。
追加した部材は薄緑色に見えます。
*薄緑色は防腐剤の色です。
透明だったポリカーボネートの波板も10年もの年月で透明感は全くありません。
完成した様子はほとんど変わりません。
今回の改造で大きく変わったのは屋根のせり出し部分に2本のツッカエ棒を設置しました。
これは車の出入りに邪魔になりますので普段は屋根の懐に跳ね上げて置きます。左側用のツッカエ棒が屋根の下に見えます。
右側は殆ど邪魔になりませんので、立てたままになるか・・・
左側(道路側)は立てるとこんな感じです。下部はゲートフェンスの柱(可倒式)に固定できるようにしてあります。
部外者が不用意につかまっても動かないためです。最先端に柱が無いのはこれらの兼ね合いから位置決めをしているからです。
梁の脇に水糸を貼ってあります。その中心部分には目印の釘を打ってありますが下手な写真では見えません。
水糸は梁の両端で固定されいますので梁が荷重によりたわむ(中心部が下がる)と釘と水糸が離れます。具体的な荷重量は判りませんけど!!
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