2011年9月9日金曜日

MLA(磁界ループアンテナ)‥VCの形式

VCは耐圧が維持できればどんな形式でもかまいません。強いて云えば雨風、紫外線などの耐候性が要求されます。


それを考慮して、行き着いたところは、バタフライ型、外形(ケース)は円筒型です。
普通のS・VC(シングルバリコン)なら高耐圧の物がジャンクで入手可能ですが多く方がそれを避けています。
その理由は屋外の環境で高電圧に曝されロータ側が接触不良なることが多いからです。

バタフライ型の場合はステータをアンテナに接続しロータはフロート状態になりますので回転部分の接触が問題になることがありません。
ひらめきの早い人は2連VCを使えば問題ない、と思うでしょう。ジャンクで都合の良い物を見つければ間違いなく成功します。

友人のja1cxbさんは見事使いこなしております。
http://park15.wakwak.com/~ja1cxb/vc.html
しかしながらこれも入手難です。
作ることを考えると2連VCよりバタフライの方が作りやすいのです。欠点は最小最大の回転角が90°と云うことです。回転角が小さいのでチュウニングがシビアになります。

もう一つの注意事項は最小容量を小さくする工夫です。
特にマルチバンドや高い周波数での使用を考える場合はお気を付け下さい。
10~28MHzのトライバンダの場合VCの側板にアルミなどを使うと最小容量が大きくなって実現が難しくなることがあります。
ローバンドなどで使用する場合VCのみでは形状が巨大化しますので付加コンデンサを付ける工夫が必要です。これについては別途説明します。



外形は円筒型にしました。
アンテナ(VC)を垂直で使うか?水平で使うか?により条件は多少違います。
雨の日に使うとケースに付いた雨粒がチュウニングに影響します。角形ケースでは水はけが悪く影響が大きいことが解りました。水平にした場合、円筒型はその影響がハッキリと減少します。
垂直の場合はVCの上に空間を作り、傘を掛けると良いでしょう。

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