2011年7月7日木曜日

ガイガーカウンタの校正は?

校正について聞かれたので考えをまとめてみました。
いろいろ考えた結果、単純にCPMx係数ではおかしい。
先日お話しした0.00833と云う数字の他に『計数率』と云う表現でCPMとμSv/hの関係を説明しているサイトがありました。
いずれにしても放射線測定に関する正しい知識のない私が何とか丸めようとしているのでほとんどが耳学問ならず『net学問』。間違いもたくさんあります。
この計数率と云うのが此また解りにくい。
じつは解りにくいのではなくCPMその物が1分間に放出されるパルスの数でその強さは全く関係ない所に問題があるのです。
その上、線種も考慮しなければならないことが解ってきました。
つまり減衰の早い線種もひとまとめにしてはいけない。
簡易型の場合、γ線のみに特化する必要があるコトが解ってきました。
α線(紙でも遮蔽できる)やβ線(数メートルしか飛ばない)の性質を理解した上で、γ線を測定しないとα線β線(変化が多く測定が難しい)が誤差として測定結果に取り込まれてしまう。
α線β線を無視するわけではなくその影響には注目していなければなりません。
これをふまえてCPM値が大きければμSv/h値も大きくなる。その比率はGM管の個別感度によって違ってくる。
ここに到達するまでずいぶん掛かりました。
頭が硬くなっている証拠です。
結局この個別感度を知らねば校正は出来ません。もちろん目安レベルでよいことは最初からの目標です。
結局比較式で校正することが必要です。
隣に正確な物を置き比較することが良いのですがそれは難しそうです。『はかるくん』など簡易型の貸し出しもあるようですが個人では借りられません。
とてもアマチュア的ではありますが気圧計の校正などでよく使う方法があります。
高気圧の領域で天気が安定し風も強くない日、ヴォルメット放送などのデータを鵜呑みにしてそれと比較するのです。
気圧は高気圧帯の場合あまり変動がないことを利用しなるべく近くの空港データを利用します。
それと同じコトをやってしまうのです。
放射線量もホットスポットなどなどが有るとは云われますが雨などが降らない気象が安定した日、町で発表する近隣測定データで校正してしまうのです。
幸いにも200mほど離れた公園で測定が始まりました。これを使わない手は有りません。

ヴォルメット放送についてはこちらを参照下さい。
この日は東京成田近郊では校正日より、西日本では天気が荒れ模様気圧の変動が激しく不適当でしょう。短波のラジオが有れば聞くことができます。

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